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2024.10.29 適正技術

お茶刈りの手伝いをしていると、いろいろなお話を聞く。その中で、お茶刈り機もさまざまな種類があるという話になった。僕が手伝わせてもらったお茶刈で使われていた機会は、二人で機会を持って、後ろで袋を持つスタイルで行われていた。おそらく、可搬摘採機(かはんてきさいき)という機会だと思う。

それ以外に、一人で車みたいなものに乗り、お茶を刈っていく乗用型のお茶刈り機があるという。それぞれにメリットデメリットはあるのだろうけど、乗用型では事故が意外と多いという話を聞いた。

後ろに刈ったお茶の重さで、車が転倒する事故などもあるようだ。また、後ろの袋が破れたりするトラブルや、機械の消耗なども激しいという。

可搬摘採機であれば、袋にお茶がどのくらい入って、どのくらい袋に抵抗があるのか。刃先の角度を調整して、刃に負担のない角度とスピードを人間が感じ取って、微調整する。さまざまな限界を人間が感じ取って、調整することが可能であるけれど、機械が大きくなっていくと、人間がその限界を感じ取ることができなくなる。そこで事故やトラブルが生まれてくるのではないか。と感じた。

以前、読書会で仲間と一緒に読んだ、「持続的可能な生き方をデザインしよう」で「適正技術」という言葉を初めて知った。自然農でも、すべてが人力ではなく、草刈り鎌や草刈り機を使用することもある。その中で、どのくらい技術を取り込む必要があるのか。そしてその目安をどこに置けばいいのか?ということが1つの問いとしてあったのだけれど、今回、お茶刈の体験をして、「限界」を人間が感じられなくなったときに、解決しがたいトラブルや問題が生まれてしまうのではないかと感じた。

限界を人間が感知し、調整する機能を手放さない範囲で、技術を取り込み活用する。そのくらいの目安で、技術を取り込んでいけたらいいのかもしれないと感じた。


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