僕のおばあちゃんが、毎週リハビリへ行って帰ってくると、「太郎君と唯ちゃんと気の合いそうな人がいるから紹介してあげるよ~」と、紹介してもらった方が安藤さんでした。安藤さんは、糸紡ぎや草木染めや織りなど、いろんなことを楽しまれていて、そこからよくご自宅に遊びに行かせてもらうようになりました。今回は、インタビューという形で、改めて安藤さんにお話を聞かせていただきました!
安藤さんの家は石屋さんとお聞きしましたが、いつからされているんですか?
お父さん(安藤さんの旦那さん)は3代目。私は結婚して、お父さんの仕事を手伝ったんだけど、、 最初は石のことも石屋のことも全く分からないから、家のことだけやっていればいいよと言われて嫁いだけど、知らないうちに手伝っていたね。重たい石を持ったり、土をこねたり、オムツやミルク持って、ゴザの上に子供を寝かしながら仕事をしたのよ~。
お父さんは手彫り職人で、1日に1字彫れるくらいのペースで、自分で字を書いて、その上を彫っていく。今の時代、手彫りで字を彫れる人は少ないね。お父さんは、その手彫りの仕事をかたくなにやってきた人で、自分が納得した仕事をとことんやりたい人で、自分の時間を一番大事にする人。それを徹底している人ね。
私たち出会って3ヶ月で結婚したの。失敗したらやり直したらいいくらいのつもり!(笑) だから、お互い全然わからない同士で、ろくに話もしたこともなかったし、顔もちょっとよくわからない状態で。(爆笑) あまりにも早かったから、お父さん(安藤さんの実父)が「まぁ行くだけ行ってこい。嫌だったらいつでも帰ってこい」って言ってくれて、それがお守りだったね。お父さん(旦那さん)は、普通の人とは違って変わった人だと思うけど、それは結構楽しい部分ね。観光地に行っても、お墓や石碑を見るのが私たちの楽しみだし、外国に行ってもお墓に行くのよ~。
最近は、糸紡ぎはしてますか?
紡ぎ車が故障しちゃって、最近は編み物をやっているのよ。自分の好きなことできるっていうのは最高ね。ものになるかならないかは別としてさ、自給自足が私は好き。食べるものでも、着るものでも道具でも、自分で作ったものを自分が使うっていうのが一番好きなんだよね。人から見て変なものでも、自分が気に入っていればいいわけよ。
畑だって、根っからの百姓じゃないから、とんちんかんなことも結構やるね。時期が違う時に種をまいたり、、、(笑) ちょっと変わった野菜があったら植えたくなったりしちゃうんだよね。
洋裁をはじめたきっかけは何だったんですか?
私、人より体が大きいけど、大きい人向けの服を着ると大きすぎて、自分に合う服がなかなかなくて、どうしても気に入らないから、自分で作るしかないと思って始めたのが、洋裁を始めたきっかけ。
歳をとると、こういう体勢が大変とか、体がわがままになる。だから今は自分が着やすくて楽な服をつくるね。あと、この素材が好きとか。最近は昔の着物をリメイクする洋裁をやってるよ。
なんでも作っている過程がおもしろいよね。ちゃんとしたものができるかどうかよりも、そこに行き着くまでの過程がたのしいね。「失敗しちゃったよ~」とかいってさ、それでも捨てられなくてさ、大事に大事に抱えて、3年ぐらい経つとさ、こここんな風に直すといいかな?とか、思いついたりして、できるようになったりする。だから何も捨てられなくて、家が見ての通りものだらけになるのよ(笑)。
毛糸でも、失敗して「あーだめだ~」と思っても、ほったらかしておけば気分変わって、他のものにしよう!と思ったりする。織りなんかもさ、織るだけ織ればいいのよ。けどみんなさ、「これ何にするの?」と聞くのね。私は、「なんだっていいのよ~」って答えるわけ。テーブルに敷いてもいいし、バックにしてもいいし、着るものにしてもいい。とりあえず織るの。そして織ったものをたまに眺めてニヤニヤするの。「これ何にしようかな?」とか、「この糸は自分で染めた糸と裂いた糸だな」とか、そうやって眺めるだけでも楽しめる。
糸もとりあえず紡いでいけばいい。とりあえず紡いでおけば、何か編もうと思った時に、あそこにあんな糸あったなとか、あの色あったなとかそういうのあるじゃんね。
もう少ししたらね、わたしはキリストの信仰ではないけれど、世の中クリスマスだから、毛糸で織った生地の上に、クリスマスの陶器の置物を飾るから、よかったら見に来てね(^ ^)
(2019.12月 interview)