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ハンバートハンバートの「トンネル」という楽曲が、映画「大きな家」の主題歌になったことで、この映画のことを知り、今から上映を楽しみにしている。数日前に、この曲が収録されているハンバートハンバートの新アルバム、「カーニバルの夢」もリリースされた。そのリリース日に、坂本美雨さんのラジオ「ディアフレンズ」にハンバートハンバートが出演されたラジオを聞いた。
その中で映画「大きな家」の話にも触れていて、その中の坂本美雨さんとハンバートハンバートのふたりとのやりとりの中で、プライバシーを守るということについて考えさせられる内容があった。
ラジオ内のやりとりを簡単に書き起こしてみる。
佐野遊穂:日常の姿を撮れるのって、その前にすごく丁寧にコミュニケーションをとっているんだろうなと感じました。
佐藤良成:距離感がいいんですよね。カメラと子どもたちの。演出、、なるべく撮るぞというかんじではなく、一緒にいるだけという感じで、それだからこそ出てくる表情、瞬間、ことば・・
佐野遊穂:施設の方が、試写会の後に言っていたのが、施設の方が思っている以上に、子どもたちが自分たちのことを知ってほしいという気持ちがあるんだなと思った。と言っていた。そういうことって、映画にならないとわからないこと・・・
坂本美雨:社会的養護されるべきこどもたち、守られるべき子どもたちにあるから、プライバシーのこととかあるから・・・
この作品の公式ホームページにも、
本作は出演者のプライバシー保護のため、配信・レンタルは予定しておらず、劇場上映でのみ公開予定 です。動画配信でもSNSでもテレビでも触れることのできない“本音”に、ぜひ耳を傾けてみてください。
と記載がある。今後、見れる機会が限られるかもしれないので、映画館へ年内に見に行けたらと思っている。
たしかに、児童養護施設で過ごしている子どもたちのプライバシーを守るために、この映画の配信・レンタルを予定していないことは、子どもの権利を守るうえで大切なことだと思う。
ただ、今日のラジオを聴いて、「プライバシーを守る」ということが、プライバシーを守られる側の「知ってほしい」という想いをどこまで大切にできるのか?という視点もまた重要なのだと思った。
守られる人の何を、どうやって守るのか?
その守ることによって、守らなくてよいもの、もしくは守られたくないものまで守ってしまう恐れはないだろうか?そうやって、1つ1つ考えなければいけない。そして、それは、一方的に守ることはできない。相手にとって守ってほしいこと、逆に守られたくないことを相手に問い、相手と確認しあう。そして相手に合わせて対応しなくてはいけないものなのだとも思う。
「プライバシーを守る」という言葉がほんとうに相手を守ることになっているのか?と問い直す必要があるのだと感じられる話だった。
これは、映画に限る話でもない。
これだけSNSが発達し、情報が簡単に拡散される環境で、プライバシーをはじめ、情報をどう公開していくのかは、かなり身近な問題になっているようにも思う。そういった情報公開によって生まれる問題を恐れて、情報を公開しない選択をするのは簡単かもしれない。だけれど、ひとつの情報の持つ力もまた大きい。だからこそ、「守りたいもの」「守られなければならないもの」を情報に関わる人たちが話し合い、折り合いをつけ、適切な情報を公開の仕方を模索していくことの重要性を感じた。